12月24日

昭和57年発行のとある本。
紙粘土で果物や動物の作り方が載っていた。
動物ビスケットや幼児絵本のような
かなりデフォルメのされたキャラクターものである。その中に
つまずいてこける途中のお茶目さん☆なピンクのウサギがあった。
よく見ると動物のひとつひとつに名前がつけられている。

『スッテン ミミ』

ミミだけでいいじゃん!
「よぅし、スッテン ミミでも作るか〜。」
スッテンって余計なお世話だよ!
あきらかにウサギの傷口に塩を塗っているよ。
意外とかわいそうよ。
ちょっと『うっかり八兵衛』みたいな感じだし。
『うっかり』も『すってん』も
なんだか情けない空気が漂う所がそっくり。
そして、となりには小熊が居た。

『おまけのベア坊』

なんのおまけだよ。
「ふぅ。この本の人形全部完成したなぁ。
でも粘土あまっててもったいないし、おまけで小熊でも作るか。」
それって相当かわいそうよ。
コトバの暴力よ。
英語をちらりと織り交ぜて『坊』で終わる所もけっこう曲者。
その小熊の下には一匹のパンダ。
どうせ『パン太郎』とか『パン吉』とかいう名前になるに違いない。
で、見た。

『モンモン モン太』

「さ〜て、パンダのモンモン モン太でも作ろうかなー。」
ってなるかよ!
パンダは仮の姿だろ。
実はサルだろ、それ。
さっきまで『ミミ』とか『ベア坊』とか、
その動物の事を指す名前付けてたのに、
その法則をあっさり打ち破った『モン太』。

ネーミングの世界って怖い。


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